ある女優さんのフランス移住のため荷物のパッキングの様子を動画で見た。
その動画を観た私は心が苦しくなってしまった。
♥36年前の海外移住へのためのパッキング
それは、今、私がパッキングをしているからだろうか。
いいえ、それだけではない。
私はこの女優さんが子どもたちを連れて海外に行くためのパッキングをしている、ということに共感したからだ。
彼女は日本から離れ遠くへと子どもたちを連れていく。
そのために先のよくわからない生活を想い、いろいろと想像しあれこれ考えて支度をしているのだ。
この動画を観ながら、あ~彼女は偉いなあと思う・・・と同時に私の心は重くなった。
なぜなら、この動画が、当時、32歳の私と重なったからだ。
1986年、先に元夫がオランダに赴任し、3歳6歳の娘たちを連れて行くために、私はひとりで海外引越しの準備をした。
それが大変だったことを思い出した。
そこから、新しい世界へと旅立ち、泣いたり笑ったり苦しんだり喧嘩したり楽しんだりといろいろな体験をした。
しかも、その13年の滞在の間、ヨーロッパ内で3カ国も移動した。
当時、私にいろいろなことが起こった海外生活がこの女優さんにも起こるのかな~と想いをはせた。
大変なことも多く起こるかもしれないが、日本に居ては味わえないだろう、忘れられない素敵な想いもするだろうなあ。
♥自分にご苦労様
この動画を観た私は自分の過去を思い出し、そうか、あの海外移住の時、未来のことを恐れるより新鮮な気持ちで飛び出したことを思い出した。
そして、その後の大変なドラマも思い出した。
あ~、本当によくやってきたんだなあ、とても楽しいだけの生活ではなかった。
今回、はじめて当時の自分をねぎらうことができた。
日頃、何気に観ている動画には、いろいろなメッセージが含まれているものだ。
♥私の旅立ち
その時から35年以上も経ち、私は今まさに新たに旅立つ時を迎えてパッキングしている。
そうだ、私の人生もこれから第何章かが、はじまるのだ!
この女優さんのように新しく始まる。
長く住んだところを離れる引越しは人生の節目となる。
しかも、裸一貫状態の旅立ちである。
生まれ直しとなるのだ。
女優の彼女も自分の力でパッキングしている、私もだ。
彼女に共感しながら、未来が楽しみであり、また、とても不安でもある。
彼女の凛とした覚悟を感じながら、私も凛として、しっかりと立ち上がろうと覚悟した!