白内障の手術を受けた。
まずは左目を行った。
あまたり前かもしれないが、なんと明るいのだ。
そして、よく見える。
私の左目は再生されたのである。
来週右目を手術する。
すると、もっと世の中は明るくなることだろう。
♥これぞ、私の次元上昇だ!
今まで長くお世話になった目のレンズは取り去られ、人工的に新しいレンズが入った。
術後眼帯が取れ、眼科から帰るタクシーから通りを眺めていると、子どもや花が立体的に見えてくる。
何もかもが鮮やかでクリアに見える。
親子が手をつないで歩いている、、、ただ歩いているだけなのに、、、今までとは何かが違って見えてくる。
それは母親の子どもへの注がれる愛の想いのエネルギーだった。
あれ~、人ってこんなに優しいのか。
今まで亡霊のように見えていた私の景色は今までとは違う世界に入ったようだ。
なんだろう、この新鮮な感動する見え方は、、、私は再生されたのだ。
まるで、パラレルワールドに移行したかのようだ。
♥反対に、部屋を掃除をしていたつもりが、汚れていた!
自宅に帰り、まずはベランダの窓のサッシがとても汚れていたのに気づいた。
手術の付き添いをしに東京からやってきた娘は、台所のレンジ脇の油汚れを見て、
以前のミサエなら、掃除していただろうに・・・とがっがりして掃除をしてくれた。
そのくらいに私の目は見えなくなっていたのだ。
この数年、おざなりになっている部屋の汚れが見えてくるので掃除をしなければならない。
♥自信喪失
見えないとは、こんなに生きる力を失わせるのだとあたらめて思った。。
なんでも自分でやってきた気丈な私も、、、自分の目が見えなくなってしまうことの怖さからすっかり自信喪失になっていた。
人の迷惑になることや、役に立たなくなるということ、なにもできないことからくる無力感を学ばざる終えなかった。
★老人や病人とは、こんなに生き辛くなるものなのか?
私は一気に10年くらい年を取ったように意気消沈していた。
こんな時、人はどうやって自己価値を保ったらいいのか?とつくづく思った。
♥娘にお願いする
また、私は今まで娘に助けて~お願い~とは言わなかった。
しかし、今回ばかりは、私のかたくな心は砕かれ、恐怖から娘たちに助けて~~、お願い~~、大変なの~~~と言った。
娘たちはすぐに行動してくれて、本当にありがたかった。
♥どんな自分でいるか?
いくら屈強な父親でも、何でもこなす母親でも、
いつか子どもや他人からの援助やヘルプは必要になる。
だからこそ、自分の心が折れた時、いかに自分に周りに素直になるか?は大事なことだと思う。
親ずらも大人ずらもしないで、ひとりの魂としていかにチャーミングに生きるか?
かといって、自分の尊厳まで失くすのは違う。
まったく人に依存して甘えるのも違う。
たとえ、体が動かなくても、自分の心の尊厳をどう保つか?
魂として生きること、なかなか重要な課題であると今回のことから学んでいる。
★人は老人になったり障害を抱えたりして、動けなくなった時、自分をいかに保つか?
いつか誰にでも、必ず、やって来る課題だ。
この再生を喜びながらも、こんなに苦しんだので、これからこのような発信が、みなさんのお役に立てればいいなあと思う。
次回は、宇宙由来の魂の私が、病になった地球の体に戸惑ったことなども書いてみたい。
とにかく、目の前のことをひとつひとつ味わいながら生きることにしよう。