あなたは3次元の課題である恐怖や心配をどうやって乗り越える?
私の場合、恐怖や心配をしないですむようになるには時間かかかった。
それは簡単なことではない。
最終的に人は誰でも死ぬが、そこに行くまでいろいろなことが起こる。
一つ乗り越えた後に、もう終わったと思っても、また、やってきたりする。
老化していけばどこかが弱って、徐々に死へと向かう。
まあ、元気のまま死ぬ人がいるかもしれないが、そういう人は多くはないだろう。
私は特に夜眠る時など、先のことをいろいろあれこれ心配する癖がある。
心配しなくてもいいとわかっていても、ついいろいろと妄想してしまう。
恐怖でどうにもならなくなり、夜中に起きてしまうことも多々あった。
しかし、これでは自分の体がもたない。
幼い頃から、親の保護がない子どもは緊張して育つ。
また、親から尊重されるべき領域が守られていない子どもは常に危険を感じている。
そのために大人になっても体に無駄な力が入っている。
私は瞑想などで体をリラックスさせられるようになったが、それでも、気づくと呼吸が浅くなっている。
恐怖をもう感じなくてもいい。心配はもうしなくてもいいとわかっているのに、
まだ、どこかで危ないのではないか?
このままぼーっとしていていいのか?
誰かがやっつけに来るかもしれないというような妄想を抱く。
幼い頃のことなのに大人になっても怖がるなんて情けないと思うが自己防衛本能からなのだ。
★しかしながら、そもそもこの反応って誰のものだろう?
それは親たちをはじめ周りの大人たちの恐怖や心配だ。
子どもを支配するための大人たちの脅しだ。
彼らは子どもを飛び上がらせるほど怖がらせる言葉ナイフを使っているのだ。
こんな未熟な大人たちにまだまだ脅されているなんてばかばかしい。
幼い頃の刷り込みは子どもの心に深く刷り込まれる。
当然、自分の存在(才能や可能性)を抑えつけられて育った子どもは学校や社会においても人との関係がうまく行かない。
本当の自分を表現していないからだ、
私は一見人とうまくやっても親友と呼べる人はいなかった。
(後年、まずは自分と親しくなることが先決だとわかったが)
自分を無理におさえたり言うべき時に相手に本音を言えないことで相手に軽く扱われてしまう。
自分の本音を出さない人は奴隷と化す。
実家で私は権力者への服従をたたき込まれたのだ。
♥それでは、恐怖や心配の刷り込みを辞めるにはどうしたらいいのか?
私のやり方は、先に書いたようにそもそはじめにこの恐怖や心配はどこから来ているか見つける。
この正体をよく見てそれが何かを知ることだ。
子どもは強く脅されると、そこからネガティブな妄想が始まる。
どうにもならなくなり苦しみ、最後は死ぬところまで想像してしまう。
ある意味、このような妄想をする子どもは繊細で想像力にたけている。
しかし、それゆえに苦しむことになる。
ここから、実際にネガティブな問題が起こり、自分のエネルギーが下がり、精神的に袋小路に追い込まれていく。
頭の中は地獄絵になるのだ。
こういう時、私はいったん開き直る。
このまま体がひどくなって、なにかもできなくなったら???
ハイハイそうだね、感じていいよと言ってみる。
幼い頃の自分が感じている。
こうなると、少しそこから気持ちが離れるので、先ほどの恐れはひいていく。
権力社会に生きる私たちは、自分を怖がらせることに慣れているのかもしれない。
皮肉なことに、心の痛みに慣れているのだ。
こんなに妄想で自分を怖がらせて心配させている、あ~あ、ばかばかしい。
さらに、自分に自己嫌悪を感じている。
もはや、すべては自分が起こしていることだ。
要は、そのネガティブな想いから、少し離れて観ることがピントになる。
少し離れるから、もう同じところに戻らなくなる。
これを一つ一つやっていくしかない。
なかなかたくさんの心配を作ってきたものだ。
しかし、生きていれば、いろいろなことが起きてくる。
その都度、丁寧に対処していくことだ。
その正体をじっくりと見ていく。
人生は最後までわからない。
最後にならないとわからないなら、とにかく、自分の最後まで行ってみるしかない。
その都度、本当はどうなの?と問いかけながら。