人のエネルギーシリーズ~⓶~

美味しいコーヒーが飲めるカフェでブログを書くのは至福の時間である。

しかし、時として聞きたくない会話を聞かなければいけないことが起こる。

 

いつものようにパソコンに向かっていると、目の前の席に高齢の女性が座った。

その女性が放っているエネルギーはとても重くて暗い。

私は幼い頃からの癖で、いつも自分の周りにくる人の発するエネルギーが強いと警戒する。

大抵の場合、老人のエネルギーというのは重い。

それはたくさんの苦労した体験をしてきたからだと思う。

時には軽くて白いエネルギーの老人がいる。

こういう人は死期が近い。

もうこの世に未練がなく、いろんなものが浄化されている状態なのだ。

このようなエネルギーの人は高い波動の次元に行く(だろう)

 

さて、この老女に話を戻すと・・・誰かを待っている様子。

少し待つと彼女より若い50代くらいの女性があわててやってきて、老女の前に座った。

静かなカフェには、その老女の暗く重い声だけが響いてきた。

「あのね・・・実はね、私、病院に行ったら、腫瘍がいくつかできていて、、、」と話し始めたのだ。

どうやら、彼女は手術をすることになるらしい。

大変そうな気の毒そうな感じの雰囲気である。

それを聞いている50代の女性の方は・・・どんどんと取り乱していく。

娘かと思ったがそうではないらしい。

老女は取り乱している女性に、「ああ~あなた更年期ね」とその老女は冷静に言い放ち「私もそうだったよ」と平気そうに言う。

まあ、老女は自分のことの方が大変だからだろう。 

 

この暗い話が私に聞こえてくるので、霊媒体質の私はこのように否定的なエネルギーが強い場合は、できるだけ早く、そこから離れることにしている。

すぐにこのカフェを出た。

 

マイナスな話というのは、周りの人や環境を汚染していくことをご存じだろうか。

見えないから、わからないと言う人がいる。

しかし、どんな話でも否定的な内容を聞いた時、気分が下がることはないだろうか?

 

どんなに自分が大変かという話が続いている間、この50代の女性だけでなく、その声が聞こえている周りの人たちやその場も含めて、このカフェどんどんと暗く重くなっていくのである。

おもしろいことに、この二人が帰った後にも、残り香のように負のエネルギーは残るので、後からそこに運悪く座った人の気分も悪くなったりする。

繊細で感じやすい人は、特にその負の気をもらうために、自宅に帰っていった後、その人の家族にも伝染することがある。

なかなか気づかないかもしれないが、電車など乗っているだけで、人ごみの中誰かの怒りのエネルギーを受けることもある。

自分のものか、他人のものかが区別ができないと、知らず知らずのうちに、誰かの怒りに憑依されていることがある。

電車に乗って、急に居心地悪くなったすることはないだろうか。

瞑想などをはじめた人は波動が高くなってくると敏感になるためにこういう気を受けやすい。

常にこれに目覚めていることだ。

映画マトリックスの目覚めたネオのように、ぼーっとしていると危ないのだ。

なかなか憎しみや怒りのエネルギーは強いからだ。

 

また話を戻すと、この老女の病の話を聞いているこの50代の女性は明らかに同情してこの負のエネルをもらっていた。

彼女の心拍数が上がったのか、どんどん汗が出てきていた。

 

エネルギーの法則から言うと、

この重く暗い老女のエネルギーは軽くなったのだ。

この心優しい50代の女性がもらってくれたからだ。

この女性が強い人で、同情しないなら、負のエネルギーはもらわないだろう。

しかし、この老女はこの女性だったなら、かわいそうねえと言ってくれることを、承知しているのだ。

 

ここで、さらにショックな話をしたい。

実はこの老女は、この病の話をする時、声が弾んでいて、うれしそうに聞こえたのだ。

うれしそう???

しかも、カフェの静かな中、老女は周りの人にも聞こえるように話していたのだ。

聞いてほしいのだ。

こういう場合、普通なら内緒で話す内容だと思う。

 

被害者的な人は同情がほしい。

喉から手が出るほど、大変だねえかわいそうねえと言ってほしいのだ。

自分がどんなに大変かわかってほしいから、わかってもらえそうな人に話す。

優しい人はその対象になる。

 

人生相談でも、、、相談者の中にはただ話して同情がほしいだけの人がいる。

問題を解決してほしいと相談に来ているのに、アドバイスを聞かない相談者は少なくない。

ただ、同情してほしいのだ。

ああ~大変だったねえ~と。

 

私の体験からもそう言える。

被害者的な態度の人には解決は必要がないのだ。

ただただ聞いてほしいのだ。

 

人のマイナスのエネルギーを受けやすい人は特に気を付けた方がいい。

後から、体にまでその毒は回っていくからだ。

 

これとは反対に、プラスのエネルギーを持っている人や、明るい話をしている人は、常に周りを明るくする。

周りの人は元気になる。

楽しくなる。

笑顔になる。

人は無意識にこういう人の周りにいたいものだ。

世界ため、人類のためになる。

 

これが波長の法則である。

 

私は今回、このエネルギーの流れ方を観て、どうしたらこの負を受けなくて済むかをあらためて考察してみた。

たとえば、この負のエネルギーを受けた時、、、私ならどうするか?

まず、相手が負のエネルギーを出し始めた時、それが自分に向かわないように気づくことである。

そして、決して、かわいそうだと受け入れないこと。

ああ~、この人がんばっているんだ、何か学ぶため知るためなんだと思うようにする。

相手の状況を俯瞰して観る。

そして、何と言っても、その否定的な話をする相手から距離を取るようにする。

できれば、なるべく早く物理的に離れることだ。

これは冷たいのではなく、負の感染を防ぐことになり、さらには、世の中のためになるのだ。

 

以上は、あくまで個人的な私の人のマイナスなエネルギーの回避のし方である。

 

次回の人のエネルギーシリーズは、、、共依存だった母親に私はいつもイライラしていた。

それは、彼女が誰にも見せず自分にもわからないほど憎しみを隠していた「彼女の本音」の方に、一番近い娘の私は反応していたことを知って驚いた話しをしてみたい。