さすが、風の時代になったせいか、いろいろなことが明るみに出てくる。
ある新興宗教のトップの跡取りの長男がYouTubeで、親の実態を暴露したのを観て、このようなことは以前ならもみ消されていただろう。
都合の悪いことは隠すことができなっている。
また、絶対に正しい、というものもなくなっている。
何が正しく何が間違っているのか、何が良くて悪いか、時代の変化により、人の物事のとらえ方は変わる。
世間の常識は変化していく。
自分が何をどう思うか、どう判断するか、どう解釈するか、
人はそれぞれでよくなり、もっと自分らしく生きるようになっていくだろう。
しかしながら、30年以上前に、オランダ人に日本人はみな同じようなことを言っていて、みな同じように見えると言われてショックだったが、今後の日本人は個性豊かになっていくのだろうか。
時代が変わり人の考え方が変わることはなかなか面白い。
子育ても同じで、以前言われていたようなことが、実は良くないということも起きている。
時代と共に常識は変わっていくのだ。
自分勝手ではいけない、人のために生きなさいと、母親は暗黙にそのようなプレッシャーをかけてきた。
私は幼い頃から、人のために、弟ために、姉だから世話をしろと言われて育った。
また、私は妹でもあるから兄に従うのは当たり前だと言われてきた。
しかも、母親でさえ恐ろしがっている義祖母を怒らせるな。口ごたえをするなとも言われてきた。
つまり、私は従順な妹でありと良い姉であり、いかなる時も優しい孫にならないといけなかった。
そうでないと母親は認めなかった。
私のようにいい子でないとダメだと暗示をかけられて育った人は、自分らしく生きることに強い罪悪感を持つようになる。
当然、自分に自信を持てなくなる。
63歳で亡くなった弟もまた母親の毒に当たった一人だ。
結婚しないで独身で、大きな成功を望まないで、地味に生きた。
それは、ある意味、無意識の母親への抵抗だったように思う。
母親が精神的に未熟だと、特に男の子は母親の犠牲になりやすい。
依存してくる母親に怒りながらも、優しいゆえに母親を見捨てられない。
私は結婚をして子どもを育ててみて、自分の育ちをあらためて見直し、共依存の親子関係に気づいた。
母親とは本当に難しい仕事だと心の底からそう思う。
だからこそ、母親の学びは大きい。
(母親は特別に悪い人ではない。ただ役目を生きているために、何でもこうあらねば・・・ということになった。今の私はすべてを赦しているが、事実を書くと母親の批判になってしまうことが心苦しい。まあ、この親子問題の学びはなかなか深く尊いものなので、ここに残しておきたくて書いてきた。そろそろ終わりにしたいと思っている)
さて、自分の人生を生きないと、人生はつまらないものになる。
私は幼い頃からの強いプレッシャーに中学生になった頃に、私は死にたくなっていた。
15歳くらいになった時、私は本気でぐれてやろうと思った。
このままでは自分はダメになるだろうとも思った。
そんなぼろぼろの心でいる時、ある声が聞こえてきたのだ。
「みさえよ、心の中を見なさい」と。
じっと観ていると、私の中に透きとおったきれいな水がちょろちょろと流れているがわかった。
私は・・・直感的にこの美しい水を汚したらいけないと思った。
そこから、私の立て直しが始まった。
こう決めたら、もう迷わないのが私である。
もう義祖母と仲良くすることはやめよう。
そんな自分をあきらめたのだ。
そして、周りの親の言うことは聞かず、自分の信じる道を歩もうと決心したのだ。
今思うと、ものすごい強い決心であった。
義祖母がすすめたピアノの先生をやめ、自分で音楽の学校を受験するための準備に入ったのだった。
親たちはものすごく反対したが、私はもう何を言われても彼らに従うことはなかった。
親たちの言うことより、自分の道を進むことにしたのだ。
そして、受験に成功し、自分の好きな道を歩むことになった。
これが、周りの人たちより、自分を信じるという原体験になった。
その後、何回かこのような自分を立て直すようなことがあった。
子どもを産んだ25歳の時、自分の育ち方を疑い子育てを見直した。
海外駐在員家族として渡欧した翌年33歳の時、従来の古臭い海外駐在夫人たちの生き方に従わず、自分の道を歩んだ。
離婚した46歳の時、主婦のままでは自分は成長しない、社会人としての自分を試したいと思い独立した。
そして、昨年暮れ66歳の時、古いクライアントの学びが終わり、そこから、私は病になり、自分の体の立て直しをスタートした。
そして、風の時代にふさわしく、人のためにではない、まずは、自分優先させていくことにシフトしている。
やっと心身が健康になったように思う。
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