私の夢 コミティーホテル いろのみせ

これから私たちの生活はどんどん孤立していく可能性が高い。

隣に住んでいる人は誰なのか見たこともないのが当たり前になっている。

それどころか家族とも話さない人がいる。

親せきとのつき合いもなくなっている。

友達とラインつながるだけの人もいる。

特に若い人ほど昭和のような人との生々しい触れ合いを避け、より軽いつながりを求めている。

人と深くかかわることをあえて避ける傾向がある。

ネットは一人でいることを可能にする。

これから結婚しない人も増えていき、家族を持たない人も増えていくことだろう。

 

しかし、人が孤立するとどうなるだろうか?

良い面は自分の時間があるので自分に集中できることだが、その反面、人との関係は深まらない。

他人とわかち合うとか、理解し合うとか、認め合うとかが難しくなる。

やはり人と人が直接的に触れ合って満たされる肌の触れ合いもほしいものだ。

仲間を作るにしても孤立気味な人にはなかなかそれは難しい。

また、たとえなんとか仲間になっても自分と考え方が違うと関係は長く続かなくなる。

 

そこで、この問題をみごとに解消できる私が提案するコミニティーホテルだ。

このホテルのスタッフが他人家族としてあることで、客は家族と言う雰囲気を体感できるというもの。

このスタッフの他人家族作りの仕組みを作ることが私の仕事になる。

人育てだ。

 

つまり、私はスタッフのまとめ役としての親役(家長役)である。

この他人家族というものについて話す前に、

少し私の育ち方について語っていくことにしたい。

私は他人家族で育ち、それがどんなものであるかということをずーっと見つめてきている。

私の生まれた家の父・母は身内であるが祖父祖母はまったくの他人である。

厳密にいえば私は他人家族であり身内家族であるという両方の体験をしてきているのだ。

私の父は5歳の時、養子として祖父に引き取られた。

父の育て祖母は彼が24歳の時に亡くなり、祖父は結構な年になっていたがすぐに後妻を迎えた。

この新しく祖母になった人こそ、私を徹底的に苛め抜いた人物である。

同じ家に住み同じものを食べているのに、いつもあんたなんか他人だとどなっていた祖母。

幼い私はこの言葉の感覚になかなか慣れなかった。

なぜなら、私は本当おばあちゃんだと思っていた・・・だから本当の祖母だと思いたかったからだ。

今でも私の家族というイメージは他人と身内が共存しているというものだ。

だからこそ、娘に対しても将来子どもを産まないなら養子を迎えたり里子を育てることを普通にすすめてしまう。

さて、話は戻り、私は他人家族というものがどんなに形だけでもろいものか、また、反対に身内家族だからといって愛があるとは限らないことを知っている。

他人家族も身内家族、どちらがいいとは限らないということを体験してきているのだ。

 

とにかく、どちらもそんなに変わらないということ、それより愛のある家族であればどちらでも構わない。

だからこそ私は他人家族でも身内家族になれるような関係作りをやってみたい。

今まで徹底的に人の人生を見つめ近親相姦から近親憎悪まで見尽くしてきたことで耐性ができ、ここから私の夢の実現に向かって新しい人との関係というものを作っていくことにしたのだ。

愛のある他人家族作りを実現させていきたい。

ある意味、私はこの夢の実現のために、わざわざ機能不全家族に生まれたことになるのだ。

 

このコミュニティーホテルでは、この他人家族であるスタッフのあり方が重要でこのホテルのサービスの基本となる。

このホテルに滞在する人は、人とのつながりを感じられるような体験ができる。

生まれてからこの過酷な3次元で傷ついた羽を休めてもらえたらいいなあと夢想している。

 

♥これについては私の夢をホンマルラジオで語りましたので以下のラジオをお聴きください。

ホンマルラジオ

https://honmaru-radio.com/tomo0008/