もし、人が誰かに恨みを抱くことがあるなら、
そのベースの相手は幼い頃自分のそばに居た人、ほとんど両親や家族である。
(幸せな子ども時代を送った人は本当に稀有な存在で幸せな人生を送っていて、人を恨むことはないだろう思う)
私のように大人になっても、目の前に来る人でどうしても好きになれない相手があらわれる場合、
ほとんどは親や兄弟姉妹の投影である。
親思いの優しい子どもは大人になっても、なかなかそれを認めたくないものだ。
私もまたそれを認めるのに時間がかかった。
しかし、、、私はとても両親を恨んでいたのだ。
大好きな親なのに、憎んているなんて、
幼い私をいじめ抜いた義祖母へならいざ知らず、大好きであろう?両親を恨んでいるなんて、
そんな自分を責めた。
また、立派な娘を演じていた私は、子どもっぽく接したら彼らから失望されることだろう。
親にとって聞き分けの良い娘として、
私はどうしたら恨みや怒りを許せるかについて長く悩んできた。
しかし、許そうとすると猛烈に怒りが上がってくる。
怒りを手放すこと、許すことは凡人にはなかなか難しい。
また、怒りや恨みの心を持ち続けることは良くないとよくわかっているから余計に苦しむ。
しかしながら、それを放置していると、、、
必ず両親に似た人を引き寄せてしまうのに気づいた。
いや~な気分になる。
その前に、まずは義祖母に似た私の上にかぶせて来るような強い女性をたくさん引き寄せていたので、そういう相手が現れてくるたびに、ひとりひとり解消していった。
順番として
①面白いことに私ははじめ義祖母みたいな強い女性に引かれる。
②その後、威圧してくる態度に触れる。
③それを感じたら、すぐに離れるようにした。
しかし、相手は威圧できる相手を捕まえたと思っているようで執拗になんども誘ってくる。
はじめは怖くてビビるが、勇気を出してはっきりとNOということを心がけた。
ボス的な強い女性は面倒見もよく魅力があるので周りには甘えたい女性たちが多く集まる。
はじめのうちはみんな和気あいあいで楽しいのであるが、接しているうちに競争関係にあるとわかる。
ひとりでいる時間を大事な私はそれが負担になってくる。
仲間というのは、いろんな形があると思うが、みっちりがっちり仲良く上下の関係を持つグループはそこから抜けることが難しい。
一度去っていったら次には仲間になれない。
私はいつでも去っていい、いつでも来ていい、互いの距離もあり、空気が自由に吸い込むことができる関係を望んでいるのに、なかなか学習ができなかったが、
今は人との距離を学んだことで、自分とそして、他人と、家族と、居心地のいい距離を築けるようになった。
結局、今は義祖母のような女性が現れなくなった。
・・・問題は母親だった。
続く
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