闇ととことん向き合ったら飽きてしまった。

このことが最後の関所だろうと思っている。

これが終わると私の仕事は始まることになる。

 

今まで、思い切り自分の思う通りに生きてきたつもりだった。

この件については、このブログで何度も話してきているが、3.11後、私は覚醒したつもりになっていたが、しかし、光ばかりを追い求めてきたせいで、クライアントを通して自分の闇と向き合うことになった。

つまり、陰陽のバランスを取るためであった。

この9年間は闇との向き合いの中で私のエネルギーは枯渇していった。

 

これは、私の中の男尊女卑へ憎しみせあり執着であった。

クライアントの闇は深刻で、私は泥沼に深く入り込んだ。

何か間違っていることはわかるのだが、感情的にここからどうにもこうに動けなくなっていった。

とにかく、なぜ人はここまで悪くなれるのだろうか?

なぜ、悪をやめないのか?

もう見たくない、聞きたくない、吐き気がすると何度も思った。

しかし、これが仕事だからと自分に言い聞かせて、向き合い続けた。

 

闇は自分の外側にあるとばかり思っていたが、実は自分を通して観ていたものだったと後で知ることになる。

この9年間の探求で、当初は闇は辛いものだと思っていたが、闇は闇を楽しんでるのを見て、もうこれ以上、闇を正したり退治することはできない、闇はその状態が心地よいのだとなり納得して2019年にはあきらめたのだ。

しかし、それでも今回のコロナが来るまで、闇との向き合いを断ち切ることができなかった。 

このどうにもならない正体は、男尊女卑への私の捨てられない憎しみであった。

私が人通して観ていた、

男性の母親に対する無意識だが強烈な怒り、

女性の中にある男性への恐ろしいほどの復讐心、

女性同士の戦いである、まるでゲームのように男を性的に盗もうとするスリリングな行為

などなど、人類の闇はものすごく深かった。

愛のひとかけらもない闇の世界と向き合って9年間、それはなかなかの醍醐味だった。

闇は恍惚感を感じながら笑って楽しんでいた。

そして、それも人間なんだと・・・。

私はお腹いっぱいになり、闇を見るのに飽きてしまった。

気づくと、闇は怖くなくなっていた。